この季節が旬の野菜も
今では年中見慣れた存在ですが、
秋が旬と、ご存知でした?
お皿の中の小さな秋を見つけて、
美味しく召し上がってみて下さいませ。
マッシュルーム シメジダケ
シュンギク
ホウレンソウ セロリ
カリフラワー
n マッシュルーム 旬10月と5月
1.シャンピニオン(仏名)、西洋マツタケとも呼ばれ、
ヨーロッパ、アメリカを中心に世界的に広く食用されているキノコ。
2、白色種と褐色種があります。
3、一年中ありますが、旬は10月と5月です。
4、水煮の缶詰には、ホール(丸ごと)・スライス(薄切)があります。
5、お買い物ヒント!
かさが丸くしっかりと締まり、
全体的にずんぐりしているのが良い品。
かさに傷や斑点があるもの、かさが開いていたり、
黒くなっているものは古いもので風味にかけます。
6、栄養成分
生はビタミンB2を豊富に含みます。
7、食べ方のヒント
生をそのままサラダにしたり、
グラタン、クリーム煮、ポタージュ、スープ、
シチュー、煮込み、バター焼き、ソースなど等。
色々楽しめます。
8、下ごしらえのポイント
■ 石づきの取り方
軸は美味しいので石づきの部分だけを出来るだけ薄く、
そぐようにして落とします。
■ 洗い方のポイント
傷をつけるとすぐに褐色に変わってしまうので、
丁寧に扱うことが肝心です。
5%の酢に5〜6度浸して、
軽く混ぜながら洗います。
生でサラダに使うときは汚れた部分を切り落とし、
酢水で洗った後、レモン汁を振りかけておきます。
こうすると変色しません。
■ 白く茹で上げるコツ
バター炒めや、クリーム煮にする時は、
白く仕上げたいものです。
ホウロウの鍋にたっぷりの水と酢少々、
レモンの輪切り1枚を入れ、
この中にマッシュルームを入れて手早く火を通します。
■ シメジダケ 旬:秋〜冬
1、香りマツタケ、味シメジと言われるほど、
キノコの中では味の良いもの。
2、野生の本シメジは10月に獲れ、
人工栽培したものは、
秋から冬の間出回っています。
3、シメジには沢山の種類があり、
中には毒シメジもあるので、
キノコ狩りで採取したものは注意すること。
4、お買い物ヒント!
軸の色が白くて太く、
全体にずんぐりとまとまっているもの、
かさの潰れていないものが良いものです。
5、食べ方のヒント
茶碗蒸、土瓶蒸、鍋物、煮物、炊込み御飯、
和え物、汁物、などなど。
6、下ごしらえのポイント
■ きれいに洗うポイント
@ 何本かのキノコがもとまって塊になっているので、
崩さずに1%の酢水の中で、
キノコとキノコの間に入っているゴミを出すような感じで、
十分に振り洗いします。
A そっと布巾に包んで、
きれいに水分を取り、
根つきの部分は包丁でそぎ取ります。
B かさを崩さないように気をつけながら、
使う料理にあわせて、手で裂きます。
煮物や蒸し物には2〜3本くらいが目安。
n シュンギク 春菊 旬:晩秋〜冬
1、独特の香りのある青葉で、
葉が菊の葉に似ているところから、
この名があります。
別名キクナ。
2、晩秋から冬が旬。
3、栄養成分
葉野菜の中では、
しそ、モロヘイヤ、パセリ、よめな、バジル、ほうれん草、
よもぎ、唐辛子の葉、あしたば、に次ぎ、
ビタミンAが豊富な緑黄色野菜です。
春菊は血液の流れを良くする野菜です。
緑黄色野菜は、目安が1日100〜150g程度です。
過ぎたるは尚、及ばざるが如しとも申します。
「これを食べていれば健康」とばかりに食べるのは、体にも味覚にも良くない事です。
但し、ビタミンKが豊富に含まれている為、
「ワーファリン」という薬を飲まれている間は、
量を沢山食べないように気をつける必要があります。
4、食べ方のヒント
茹でてお浸し、和え物、鍋物、椀種、天ぷら等にして召し上がります。
独特の強い香りがありますので、お浸しや和え物にする時には、
ほうれん草を半々くらいに混ぜて使う方が美味しいです。
5、茹で方のポイント
■ 色よく茹でるには
@ 軸の太くて堅いところは切り落とします。
A 軸を束ねて十分に振り洗いし、2%の塩を加えた熱湯の中に軸の方から入れ、
徐々に葉先を入れてゆき、全部入れたら短時間でサッと色良く茹でて、
冷水に取って、よく水気をきります。
■ 鍋もの等に使う時には
@ 軸は堅いので、葉先の部分だけ摘み取って洗います。
A 大きなものは包丁で適当な大きさに(2〜3等分くらい)切り分けます。
B
春菊にはアクは無いので、下茹でせずに、鍋に入れて食べられます。
■ ホウレンソウ 旬:晩冬〜春
1、秋の初めから出回る茎の長い根の赤い東洋種と、春先に出回る茎の短い西洋種と、
その交雑の三種類があります。
2、ほとんど一年中出回っていますが、
美味しいのは霜のおりる頃から翌春まで。
3、お買い物ヒント!
葉が青々として、張りがあり、茎がピンとしているものが新鮮。
特にカロテンが豊富で、
茹でホウレンソウ100g中にレチノール当量900μg(一日の目安量1.5倍)を
含みます。この他、ビタミンC、B2も含まれていて、緑黄色野菜の代表の一つ。
アク(シュウ酸)が強いので、必ず、塩を加えた湯で茹で、
冷水で洗い流す(アク止)を行ってから召し上がること。
野菜ジュースにする時も同じです。
ホウレンソウは、お浸しなどで召し上がっても、
血液の流れを良くする野菜です。
緑黄色野菜は、目安が1日100〜150g程度です。
過ぎたるは尚、及ばざるが如しとも申します。
「これを食べていれば健康」とばかりに食べるのは、体にも味覚にも良くない事です。
また、ビタミンKが豊富に含まれている為、
「ワーファリン」という薬を飲まれている間は、
量を沢山食べないように気をつける必要があります。
5、食べ方のヒント
葉がやわらかく味があり、消化に良い食品です。
食欲のない時や、消化の悪い時に、強い味方です。
茹でてお浸しやゴマ和え、鍋物にする他、
バターソテー、グラタンなど、洋風の料理に使うと美味しいです。
6、使い残したら
ホウレンソウ等の青菜類は、水がついていると傷みやすいので、
洗わずに、新聞紙で包んでからビニール袋に入れ、口をしめないで、
冷暗所(夏は冷蔵庫)に置いて保存します。
既に洗って水気がついているものは、よく水気をきってから
ビニール袋に入れて、冷蔵庫に入れます。
これは次の日ぐらいには使い切るようにしましょう。
7、色よく茹でるコツ
@ 汚れた葉を取り除き、きれいに洗った後、株の大きいものは、平均に茹るように、
根元に十文字に切り込みを入れておきます。
A たっぷりの熱湯に塩少々を加えた中に、まず根元の方だけを揃えて入れ、
10秒ほど、そのまま茹で、その後に全体を入れて2〜3分くらい色よく茹でます。
ホウレンソウの量が多いときは、2〜3回に分けて茹でます。
少ない水で一度に沢山茹でると、綺麗に茹で上がりません。
短時間でゆで上げるのが色よく茹でるコツです。
B 茹ったら、すぐに冷水にさらします。2〜3回水を替えて晒すか、
流水にさらします。ホウレンソウは他の青菜に比べて、
少し時間をかけて晒した方が味がさえます。
C 根元を揃えて水気をきつく絞ります。茹で上げたものは、
出来るだけ早く料理するようにします。
■ セロリ 旬:一年中(別名:オランダみつば、白ぜり)
1、一年中出回っていますが、夏のものより、冬のものの方が美味しいとされています。
2、青茎(緑色種)のものと、白茎(黄色種)のものがありますが、
最近は青茎のものが多く出回っているようです。
3、栄養成分
あまり栄養がなさそうに思われがちですが、
最近注目されている食物繊維の豊富な食品です。
また、血液の流れをよくする食品でもあります。
4、食べ方のヒント
香りがよく、香味野菜として洋風料理には欠かせないものです。
そのままの香りがキツク苦手という方々には、ぜひキャベツをスープ煮にして、
そのまま食べた時と、セロリを加えて煮た時との、香りと味の違いを確認して
みて下さいませ。
キャベツだけの時には臭いがしますが、セロリを加えると臭いは香りに変わります。
底味も格段に美味しくなっているはずです。
ビーフシチューにも、セロリを入れるのと、入れないのとでは、
全く味が異なります。
セロリは、生でサラダやオードブル、和え物にする他、
シチューやスープ煮にも使います。
芯の方の小さい葉と、外側の大きな葉では、多少、味や香りが異なりますので、
料理によって使い分けるもの楽しい工夫になります。
芯の柔かい葉は、それをボートに見立てて、
イクラ、チーズ、エッグサラダ等を乗せて、前菜に。
また、サッと焼いて醤油をつければ、おつまみになります。
中ほどの葉は、野菜スティック、サラダ、和え物、スープ煮、シチューに使います。
外側の茎は、筋をきれいに取って薄切りにしてサラダにしたり、
炒め物に使います(中華風の炒め物も美味しいです)。
葉や、先の細い茎は、スープやシチューの香味野菜として使います。
葉の柔かいものは天ぷらにすると色が良く、また醤油で佃煮風に煮ても、
香りがあって美味しいものです。酒の肴やお弁当のおかずに向きます。
5、下ごしらえのヒント
■ 筋を取るには
外側の茎の筋は堅いので、筋のところに最初だけ浅く包丁を入れて、
後は筋を下向きに引っ張るようにして取り除きます。
■ サラダや和え物用の千切りにするには
筋を取って4〜5cm長さに切り、繊維に沿って薄切りにし、水晒しにします。
水晒しにするとアクが抜け、
強い香りが柔らいで、シャキッと歯ごたえ良く仕上がります。
■ 炒め物にするときは
炒め物に使うときは、筋を取って斜め薄切りにします。歯切れ良く仕上がります。
■ 使い残したら
葉を切り落とし、茎だけをラップにきっちり包み、冷蔵庫に入れておきます。
■ カリフラワー 旬:11〜2月
1、花キャベツ、花野菜とも言われ、食用とする部分は蕾の部分です。
独特の香りと歯ざわりを賞味します。
2、旬は11〜2月頃までで、霜のかかる頃のものが柔かくて美味しい。
3、お買い物ヒント!
色が白く、持って重みがあり、外葉が生き生きしているものが良いもの。
蕾の部分に黒い斑点や黄色のシミのあるものは古いものです。
大きさは400〜500g(直径15cm)ぐらいが手ごろ。
余り大きいものや、小さ過ぎるものは味が落ちます。
4、保存するとき
そのままにして置くと蕾が伸びてくるので、
白い紙(新聞紙は印刷のインクがつくので)にキッチリ包んで、
空気に晒さないようにし、冷蔵庫か冷暗所に保存。
5、食べ方のヒント!
下茹でして、酢の物、和え物、天ぷら、サラダ、グラタン、フリッター、
ソテーにします。また、シチューやスープ煮にして煮込んだり、炒め物、
ピクルス等にもします。淡白な味なので、和・洋・中の、どの料理にも使えます。
6、下茹でにしたものが残ったときは
ビニール袋に入れるか、ラップでキッチリ包み、冷蔵庫に入れて保存。
時間が経つと、味や歯ざわりが落ちるので、翌日くらいには使い切りましょう。
7、上手な茹で方のポイント
@ 外葉を切り落として花房を取り出し、均等に小房を切り分けます。
このとき、余り小さい房にしないように気をつけます。
A 1%の塩水に酢少々を加えた中に小房を入れ、約30分漬けて晒します。
B 鍋に1%の塩水とレモンの輪切り3枚を入れて煮たて、
カリフラワーを入れて中火にし、落し蓋をして堅めにゆでます。
C 火を消して、そのまま2〜3分置いて蒸らし、盆ザルに布巾を敷いた上に取り出し、
レモン汁を全体に振りかけ、布巾に包んで置きます。
ふっくらと味を含み、色も美しく仕上がります。